漆器には、いろいろな種類がありますが、一つの作品ができるまでには50〜70の工程が必要です。
伝統漆器を作る場合には、木地師、下地師、塗り師、蒔絵師など、それぞれの工程を専門の熟練者が行います。
現在、紀州漆器では、伝統工芸士の称号を所有している者が9名おり、新しい力と共にさらなる技術の鍛錬に日々努力を重ねています。
|
|
|
【木地工程】 乾燥・丸物・板物・角仕上・湯曲げ・挽曲げ
|
桧、楠、栃などの原材料をある程度の大きさにカットし、水分がなくなり変形が生じないくらいに放置して乾燥させます。その後、鋸やカンナを使って、指物の形を作ります。
|
|
|
↓
|
|
|
|
|
【下地行程】 木地調整・下地付け・下地研ぎ
|
木地行程での素地の形状を補修し、整備します。
本堅地、渋下地、膠下地 |
|
|
↓
|
|
|
|
|
【木地上塗り工程】 下塗・中塗・中塗研ぎ・上塗
|
下塗り・中塗り・上塗りといった工程を経て堅牢で美しく仕上げていきます。
黒塗、朱塗、溜塗、カシュー塗、ウレタン塗 摺漆、拭漆、古代朱塗、木地呂塗 銀朱塗、洗朱塗、黄口塗、堆朱塗、呂色塗 |
|
|
↓
|
|
|
|
|
【加飾】 (蒔絵他)
塗り上がった品物にうるしと純金泊、純金粉などを使って、手作業にて加飾していきます。
蒔絵、沈金
|
|
|
漆器の材質および塗り手法については、『』でご説明します。
|