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・うるしの木は東洋にしかありません (日本・中国・台湾・ベトナムなど)
・うるしは完全に乾いていればかぶれません。 ですから漆器でかぶれる心配は普通はありません。
・うるしが乾いて固まるには適度の温度 (20℃〜30℃)と、湿度(75%〜85%) が必要です。
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・油を加えない良質のうるしは、塗り上げただけで落ち着いた深みのある色になります。
・乾固させるのに水分を必要とし、また自分の力で乾固するのは世界中でうるしだけです。
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※湿った水分が蒸発する時、化学反応で主成分のウルシオール同士がつながり固体なるのでいったん固まると、非常に丈夫なのです。(ペンキはシンナーが蒸発して色素が残る物理的メカニズム)
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うるしには、他の塗料には見られない特性があります。
@接着力がきわめて強い
・陶磁器の割れをうるしでつける(うるし接ぎ)
・仏像に金箔を貼る
※一般の塗料はこのような粘着力に乏しく接着用には使えません
A塗膜が強靱である
・うるしにはいったん乾固すると大変優れた物理的性質を持っています。
それは酸やアルカリに強く、またアルコールなどの薬品類や熱や衝撃にもよく耐え、 摩擦ですり減ることも少ないようです。
※うるしと同じような塗料をもっと安価に人工的に製造できないかといろいろ工夫 が凝らされてきましたが、未だにうるしにかなう合成樹脂塗料は作られていません。
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