屠蘇器
屠蘇器
新年の寿ぎを昔ながらの伝統を大切にして迎える そんな粋で豊かなお正月をあなたも過ごしてみませんか。
むかし嵯峨天皇の御代弘仁年間(今より千百余年以前)中国の博士・蘇明が和唐使として来朝の時伝えたもので天皇四方佯の御儀式の後、お酒にこの屠蘇を浸して御用いになりましたのが始まりですといわれています。
屠蘇(とそ)とは、一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む薬酒であり、
昔から、「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」と言われ、正月に祝いの膳には欠かせないものとなっています。
「屠蘇」とは、「蘇」という悪鬼を屠(ほふ)るという意味です。
数種の薬草を組み合わせた屠蘇散(とそさん)を日本酒や味醂に浸して作り、小・中・大の三種の盃を用いて飲みます。
飲む人の順には地域間で差があるりますが、年齢の若い者から順に飲むのが正式です。これは中国の習慣からきたもので、若い者が毒味をするという意味があったといことのようです。しかし日本では、明治もしくは昭和初期に家長から飲むことも行われるようになったようです。
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